アイドルとバンドマンの書く本の性描写についての雑感。

クリープハイプ尾崎世界観さんの本を読んだあと、RADWIMPS野田洋次郎さんの本も買った。まだちょっとしか読めてないけど、どちらもそれぞれ生きづらそうな人たちだなあと思う。わたしが言うなって話ですが。ほんとそれ。

わたしは、今はもうほとんど現役ではなくなってきたけど、結構なドルヲタだった時期があって、そこからすると、尾崎さんの本は、ちょっとびっくりした。新刊にも、付き合ったり、関係を持ったりしたらしき女性の存在が、結構明確に出てくるから。

尾崎さんの小説でも、過去にこんな感じだったのかなあと思えるような描写が満載で、それは狙ってやってると思うけど、たとえばアイドルの小説家には、ファン的にそこまで明白には許されてないような気がする。NEWSの加藤さんも性描写のある小説を書いたけど、あんまりエロくないと一部で評判だった。その他のファンの人がどう思ってるかは、NEWSのファンでもないし、わたしにはわからないけれども、個人的に見ている範囲だと、バンドマンとは違って、アイドルという立ち位置は結構制約が多い。加藤さんは、それでもそういう制約をうまく利用していると思うけれど。尾崎さんは、明確にそういうラインを初めからひょいと飛び越えてる気がする。まあ、クリープハイプでの活動を考慮すると、当然と言えば当然ではある。尾崎さんと性描写って、なんか普通に馴染んでるというか、ほとんど何もわかってないファン未満の人間からしても、なんかそういうイメージが結構ある。

ロックだから、バンドマンだから許される、みたいな空気は、前よりも薄くなったけれども、確実にあって、それがいいか悪いかはわからないけれど、でも、たとえば、ユニゾンの斎藤さんが尾崎さんみたいな本書いたら、みんなびっくりすると思う。斎藤さんは、そういう意味で言うと、誰が何と言おうとロックバンドやってるけど、なんかアイドルっぽく消費されてる部分もあるというか、中間地点にいるような、そんな余白がある。こんなこと考えてるのは、考えすぎかもしれないけど。あと、特に、顔ファンの人を糾弾したいとか、そういう意図ではなく。斎藤さんがバンドマンやっててくれるのは、個人的には面白いなあと思う。アイドルでもやっていけそうな容姿で、でもそれを跳ね返すくらい、ストイックな人。非常に面白い。

話を戻すと、それが幸せなことなのかわからないけれど、世の中には、出版という行為を通じて、性を売り物にできる仕組みがある。そこに、尾崎さんは、最初からそうであったかのように、そこにがっちり入り込んでいるように見える。本を読んでいると、性描写自体が歯車だったのか、尾崎さん自身が歯車なのか、わからなくなるときがある。そういうところも含めて、バンドマンって面白いなあとつくづく思う。できることなら、消費されないでほしい。そんなやわな人たちではないと思うけれど。