3月のライオンの後編見た。

突然ですが、香子さんとわたしはよく似ています。彼女ほど美しくもないけれど、あの激しい気性はよくわかる。わたしもそうだから。将棋が全てで、好きで、でも勝てなくなって、存在をまるごと全否定されて、生きる道筋を失ってしまう。わかる。わたしも二度ほど経験がある。

最初は、香子さんと同じで、大好きだった、とある分野で、師匠である父親からお前には適性がないと詰られ、あるときから何も教えてもらえなくなった。あれが最初の挫折。

二度目は、仕事。病気を持ちながら、必死に就活して、やっと手に入れた仕事だった。嫌なこともあったけど、好きだった。だけど、病気がひどくなり、やむなく退職。これが二度目の挫折。

本当に本当に悔しくて、療養中ということもあり、ひきこもった。病気もだいぶひどくなっていたから、生きていること自体がしんどかった。なかなか就労許可が下りず、時間だけが経っていく。焦る。でも、どうしようもない。

でも、時々考える。本当は、勝ち筋があったんじゃないかと。映画の香子さんみたいに。それを自分で見落としていただけなんじゃないかと。最後の最後で自信がなくて、自分を信じられなくて、弱くて、投げ出してしまったんじゃないかと、映画の3月のライオンの後編を見ていて思った。すごく心に刺さった。

零くんもそうだけど、自分のダメな部分も受け入れて、努力を続けないと見えない景色がある。零くんは、映画の中で、それを見せてくれた。とてもとてもカッコ良かった。生きていくのは、すくなくともわたしにとっては、それ自体が勝負だ。盤を挟まなくても、その場に居続けることが、勝負だと思う。勝ち負けだけで、世界は回っていないけれど、生きるのは競争だ。

そして、わたしは、病気を抱えて生きていかなければならない。二海堂くんのように、マイナスのスタートラインから、駒を進めないといけない。それは、本当に消耗することだ。時には、どうしても健常者に勝てなくて、卑屈になる。でも、彼は、そこに留まらない。自分も戦いながら、それでいてライバルを心から応援できる。本当にすごい。あのバイタリティーは本当に見習いたい。

病気であきらめることも多いけど、もう一度、戦いたい。心の底から、そう思う。いい映画を見た。